黒いカラスと白いカラス

鉄コン筋クリートall in one (ビッグコミックススペシャル)

鉄コン筋クリートall in one (ビッグコミックススペシャル)

これを読んだのは大学の頃。友達がすごい好きで…。気になって読んでみた。アート的な絵が初めはちょっと抵抗があったんだけど(当時の私は)絵も世界観も、白と黒のキャラクターにもすっかりはまってしまって、宝町から出れなくなったのでした。
黒がどんどんつらくなって、孤独になって、真っ黒になって行く様が切なくて切なくて、涙しました。
バランス・愛・とかについてジーンと考えました。
人生の切なさとか。
この作品は、見る人の性別・年・ひととなり・どんな人生を送ってきたかによって全然違うものに映る気がします。しかもキャラも沢山出てくるから、読む人それぞれが誰かに自分を投影させることができるような気がします。
香港やタイやインドアジアの街をごっちゃにしたような宝町も危なくてとても魅力的。
安心安心 ....。

余談ですが私は映画にちょっと不満が残りました。特にラストのほうで腑に落ちないシーンが。
やっぱり好きなマンガを映像にするのはとても難しい。
あまり見るものではないなと思いました。