煙くさい魔女の家
[rakuten:dvdoutlet:10135053:detail]アルゼンチンババアを見ました。
小説は何年か前に気になっていたのですが。
母親・妻を亡くした娘と父が、町はずれの遺跡のようなビルに住む謎の女性(アルゼンチンババアと呼ばれる)と関係を持つことによって、自己を回復していく物語。
アルゼンチンババアは象徴的な魔女。
死と生と性。
私が印象に残ったのは、主人公のみつこの叔母が、妻を亡くした哀しみから逃れるために、アルゼンチンババアのもとに住み込んでしまったみつこの父親に、責任の所在を追求したところ、叔母の息子(みつこの従兄)が、それはおかしいよ、どうして今まで好きなように生きてきたあなたがそんなこというの?って。好きなことしてきたあなたのこと、嫌いじゃなかったのにって、いうところ。
結局、妻の葬式もほったらかして逃げてしまった父親を救ったのはアルゼンチンババアで、娘と父親の関係を回復させたのも彼女の力があったからこそ。
表面的に、常識とかモラル、とかそんなことでは測れないことが世の中にはある。
どんな形でも、愛があるってことが重要だ、と最近なんだか思います。
気がついたら表面でしか物事を見れないようなそんな感じにはなりたくないなあと、この映画を見て改めて思いました。それでがんじがらめになるなんて…。
この映画には象徴的なシーンも沢山出てきて面白い。
愛(一言ではうまく言えないけど当てはまるのがこれかなあ)によって、やっぱりいろんなものが回復していくんだ…。
でも注ぎ方って難しい。
魔女にはやっぱり憧れる。
そういえば、アルゼンチンババアの家はどんな匂いなんだろう…。
小説はどんな感じなのかな、読んでみようっと。